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上皮内新生物

悪性(ガン)細胞が粘膜表面の上皮内に留まり、基底膜を破壊していない状態をいいます。自覚症状のないことが多く、手術やレーザー治療を受ければ、ほとんどの場合、治癒することが可能です。再発の危険性も非常に低いといわれています。

悪性新生物

悪性(ガン)細胞が浸潤し、粘膜表面から深部にある基底膜を破壊した状態のことをいいます。さらに深部へ浸潤をしていくほか、血液やリンパ液の流れにのって、隣接した、あるいは離れた臓器へ転移します。

上皮内新生物 基底膜を破って深いところまで広がっていない。上皮の内側に留まっている。→転移の可能性は極めて低い 悪性新生物 基底膜を破って上皮の外側に浸潤している。→隣接する臓器への浸潤や、血液やリンパ液にのって転移の可能性あり

メットライフ生命のガン保険では、上皮内ガン、非浸潤ガン(非浸潤性乳管ガン、膀胱における乳頭状非浸潤ガンなど)、大腸粘膜内ガンなどは、上皮内新生物に該当します(悪性新生物に該当しません)。

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以下をご確認ください。

〈三大治療〉手術(外科療法)

ガンおよびその周辺組織の全部、または一部を切除する治療法です。

最近では、腹腔内や胸腔内の手術は、開腹術や開胸術に比べて体への負担が少ない腹腔鏡や胸腔鏡など内視鏡を用いた手術が多く行われていますが、それには高度な医療技術を必要とします。さらにロボット支援手術の導入も進んできています。

〈三大治療〉放射線治療

ガンおよび周辺組織に放射線をあてたり、小さな放射線源をガンの近くの体内に埋め込むことにより、ガン細胞を破壊してガンを消滅させたり小さくします。

骨転移による痛みや脳転移による神経症状を和らげるときにも行います。
3次元画像を用いて照射の正確性を高めるなど放射線を局所にあてることができたり、放射線の種類を変えた(陽子線や重粒子線さらには中性子線など)照射を行う技術が開発され普及しつつあります。

〈三大治療〉抗がん剤治療

抗がん剤を動脈内投与、静脈内投与(注射や点滴など)、内服などの方法で投与し、ガン細胞が増えるのを抑えたり、ガンの成長を遅らせたり、転移や再発を防いだりするために用いられます。

最近注目されている分子標的薬は、細胞のガン化や、ガン細胞の増殖に必要なたんぱく質などの分子を狙い撃ちするため、生存期間を大幅に延長したりするなど、大きな成果が期待されています。

ホルモン剤治療

乳ガンや前立腺ガンなどの女性ホルモンや男性ホルモンがガンの成長に関与しているものに対しては、そのホルモンに拮抗するホルモン(乳ガンには男性ホルモン、前立腺ガンには女性ホルモン)を投与する治療法です。

ガン細胞の増殖を抑える効果があり、単独で行われたり、ほかの治療法と併用されることがあります。

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公的医療保険制度による保険給付により医療費の負担が一部軽減されます。
自己負担額が一定額を超えた場合は、高額療養費制度により還付されます。

高額療養費制度とは、公的医療保険における制度の一つで、医療機関や薬局の窓口で支払った額(入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。)が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

1ヵ月の医療費の自己負担限度額(69歳以下)

適用区分 年収 約1,160万円〜(健保:標準報酬月額83万円以上 国保:旧ただし書き所得901万円超) 1ヵ月の自己負担限度額(世帯ごと) 252,600円+(医療費-842,000円)×1% 多数回該当の場合 140,100円 適用区分 年収 約770万円〜約1,160万円(健保:標準報酬月額53万円〜79万円 国保:旧ただし書き所得600万円〜901万円) 1ヵ月の自己負担限度額(世帯ごと) 167,400円+(医療費-558,000円)×1% 多数回該当の場合 93,000円 適用区分 年収 370万円〜約770万円(健保:標準報酬月額28万円〜50万円 国保:旧ただし書き所得201万円〜600万円) 1ヵ月の自己負担限度額(世帯ごと) 80,100円+(医療費-267,000円)×1% 多数回該当の場合 44,400円 適用区分 年収 〜約370万円(健保:標準報酬月額26万円以下 国保:旧ただし書き所得210万円以下) 1ヵ月の自己負担限度額(世帯ごと) 57,600円 多数回該当の場合 44,400円 適用区分 住民税非課税の方 1ヵ月の自己負担限度額(世帯ごと) 35,400円 多数回該当の場合 24,600円
出典:
厚生労働省のホームページ(2024年12月現在)をもとにメットライフ生命にて作成
  • その他、世帯合算や限度額適用認定証の交付など、最新の情報や詳細については、厚生労働省のホームページをご確認ください。

例)年齢:69歳以下 年収:約370万円〜770万円 医療費:1ヵ月で100万円かかった場合

1ヵ月の医療費総額100万円の場合 窓口負担3割(自己負担額は87,430円 高額療養費制度から212,570円支給) 残りの7割は公的医療保険が負担
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病期とは、ガンと診断されたときの進行度の指標です。
進んでいるほど重症度も高いと考えられます。

病期に合わせて年齢や体力、副作用なども考慮し、効果的な治療が選択されます。
ガンの病期分類の一例として、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無により分類された「TNM悪性腫瘍の分類」があります。「TNM悪性腫瘍の分類」をもとに0〜IV期の5つに病期分類され、0期ではガンが粘膜内に留まっている状態(上皮内新生物)であるのに対し、IV期に進むほどガンが深く浸潤したり他の臓器へ転移したりしている状態です。

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ガンの治療は、病院に支払う費用以外にも、下記のような費用がかかる場合があります。

入院・通院時の交通費 家族・付添い人の交通費 お見舞いのお返し代 健康食品やサプリメント等の費用 ベビーシッター費用
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以下をご確認ください。

未承認薬 日本では薬事承認されていない医薬品のことです。 適応外薬 日本で薬事承認され、健康保険で使用できる適応症が決められますが、その適応症以外の疾患に使用される医薬品のことです。

未承認薬や適応外薬の使用は、主に保険適用にならない自由診療となるため、自己負担額が高額になる場合があります。

未承認薬の例

薬剤名 ガンの種類 月額薬剤費
アミバンタマブ 6,511,995円
ネラチニブ 乳腺 3,062,610円
クロメチン 血液 807,570円

適応外薬の例

薬剤名 ガンの種類 月額薬剤費
カボザンチニブ 甲状腺 669,990円
ペムブロリズマブ 571,995円
レルゴリクス 泌尿器 77,229円
  • 月額薬剤費は、米国FDA(食品医薬品局)の医薬品の情報による用法・用量、米国のオープンデータによる価格(1USドル=150円で換算*)および国内における薬価によりメットライフ生命で算出しています。
  • 患者の症状・状態などに応じて薬剤の用法・用量などが変わる場合があり、また価格・薬価も変わる場合があることなどから、実際の薬剤費も表示と異なる場合があります。
  • 2024年11月時点

自己負担イメージ

※6歳以上70歳未満の場合 患者申出療養 治療(療養)に付随する診察・検査・入院などにかかる費用(7割は保険外併用療養費として医療保険で給付、3割は自己負担)+患者申出療養の治療(療養)そのものにかかる費用(自己負担) 自由診療 治療(療養)に付随する診察・検査・入院などにかかる費用(自己負担)+自由診療の治療(療養)そのものにかかる費用(自己負担)
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以下をご確認ください。

ポイント1 女性ガン手術給付金は、支払事由に該当されるたび、同じ部位や同じ側の乳房であっても何度でもお支払いします。公的医療保険制度の給付対象となる所定の手術がお支払いの対象です。 右乳房の乳ガンと診断確定 乳房部分切除術 女性ガン手術給付金をお支払いします→右乳房に乳ガンが再発 乳房切除術 女性ガン手術給付金をお支払いします ポイント2 乳房再建術、乳輪・乳頭再建術も手厚く保障します。再建術は自由診療もお支払い対象です。公的医療保険制度の給付対象とならない手術もお支払いの対象です。 乳ガンで乳房の切除手術をされた方が一次再建手術*をされる割合 28%
出典:
国立がん研究センター中央病院 乳腺外科ホームページ「2023年度診療実績」より
  • 診療実績について、4月から翌年3月までの1年間で集計しています。
  • 乳ガン切除と同時に再建まで行う方法です。

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