上皮内新生物
悪性(ガン)細胞が粘膜表面の上皮内に留まり、基底膜を破壊していない状態をいいます。自覚症状のないことが多く、手術やレーザー治療を受ければ、ほとんどの場合、治癒することが可能です。再発の危険性も非常に低いといわれています。
悪性新生物
悪性(ガン)細胞が浸潤し、粘膜表面から深部にある基底膜を破壊した状態のことをいいます。さらに深部へ浸潤をしていくほか、血液やリンパ液の流れにのって、隣接した、あるいは離れた臓器へ転移します。
メットライフ生命のガン保険では、上皮内ガン、非浸潤ガン(非浸潤性乳管ガン、膀胱における乳頭状非浸潤ガンなど)、大腸粘膜内ガンなどは、上皮内新生物に該当します(悪性新生物に該当しません)。
以下をご確認ください。
ガンおよびその周辺組織の全部、または一部を切除する治療法です。
最近では、腹腔内や胸腔内の手術は、開腹術や開胸術に比べて体への負担が少ない腹腔鏡や胸腔鏡など内視鏡を用いた手術が多く行われていますが、それには高度な医療技術を必要とします。さらにロボット支援手術の導入も進んできています。
ガンおよび周辺組織に放射線をあてたり、小さな放射線源をガンの近くの体内に埋め込むことにより、ガン細胞を破壊してガンを消滅させたり小さくします。
骨転移による痛みや脳転移による神経症状を和らげるときにも行います。
3次元画像を用いて照射の正確性を高めるなど放射線を局所にあてることができたり、放射線の種類を変えた(陽子線や重粒子線さらには中性子線など)照射を行う技術が開発され普及しつつあります。
抗がん剤を動脈内投与、静脈内投与(注射や点滴など)、内服などの方法で投与し、ガン細胞が増えるのを抑えたり、ガンの成長を遅らせたり、転移や再発を防いだりするために用いられます。
最近注目されている分子標的薬は、細胞のガン化や、ガン細胞の増殖に必要なたんぱく質などの分子を狙い撃ちするため、生存期間を大幅に延長したりするなど、大きな成果が期待されています。
乳ガンや前立腺ガンなどの女性ホルモンや男性ホルモンがガンの成長に関与しているものに対しては、そのホルモンに拮抗するホルモン(乳ガンには男性ホルモン、前立腺ガンには女性ホルモン)を投与する治療法です。
ガン細胞の増殖を抑える効果があり、単独で行われたり、ほかの治療法と併用されることがあります。
公的医療保険制度による保険給付により医療費の負担が一部軽減されます。
自己負担額が一定額を超えた場合は、高額療養費制度により還付されます。
高額療養費制度とは、公的医療保険における制度の一つで、医療機関や薬局の窓口で支払った額(入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。)が、暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
1ヵ月の医療費の自己負担限度額(69歳以下)
例)年齢:69歳以下 年収:約370万円〜770万円 医療費:1ヵ月で100万円かかった場合
病期とは、ガンと診断されたときの進行度の指標です。
進んでいるほど重症度も高いと考えられます。
病期に合わせて年齢や体力、副作用なども考慮し、効果的な治療が選択されます。
ガンの病期分類の一例として、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無により分類された「TNM悪性腫瘍の分類」があります。「TNM悪性腫瘍の分類」をもとに0〜IV期の5つに病期分類され、0期ではガンが粘膜内に留まっている状態(上皮内新生物)であるのに対し、IV期に進むほどガンが深く浸潤したり他の臓器へ転移したりしている状態です。
ガンの治療は、病院に支払う費用以外にも、下記のような費用がかかる場合があります。
以下をご確認ください。
未承認薬や適応外薬の使用は、主に保険適用にならない自由診療となるため、自己負担額が高額になる場合があります。
未承認薬の例
薬剤名 | ガンの種類 | 月額薬剤費 |
---|---|---|
アミバンタマブ | 肺 | 6,511,995円 |
ネラチニブ | 乳腺 | 3,062,610円 |
クロメチン | 血液 | 807,570円 |
適応外薬の例
薬剤名 | ガンの種類 | 月額薬剤費 |
---|---|---|
カボザンチニブ | 甲状腺 | 669,990円 |
ペムブロリズマブ | 胃 | 571,995円 |
レルゴリクス | 泌尿器 | 77,229円 |
自己負担イメージ
以下をご確認ください。
H2502-0006